カップいっぱいのグリーンティー

ジャニーズWESTと神山智洋くん、ときどき日常話のブログ

観たもの記録:2024年1月

「今年は映画を100本観よう」と何気なくツイートしたのをきっかけにその気になったのでいろいろ観ていて、せっかくなので記録に残しておこうという趣旨の雑記。映画に限らずドラマ、ラジオもちょこっとある。

映画『場所はいつも旅先だった』

「僕」による海外旅行記。映像があるエッセイって感じ。淡々としたモノローグも相まって、NHKとかBS系の番組っぽさがある。正月なんて特に遠くどこかへ意識を飛ばしたくなるからね、こういうのがちょうどいい。
サンフランシスコにある24時間営業のドーナツ屋で、おじいちゃんがずっと居眠りしてる画がなんか良かった。スリランカで出会った僧侶の少年に名前がないってのは嘘くさい。
エンドロールを眺めてたらナレーションが小林賢太郎氏でびっくり。てっきり長谷川博己さんだと思ってた。聴き直してみたら確かに鼻濁音がめちゃくちゃコバケンだった。

ドキュメンタリー『デヴィッド・ホームズ 生き残った男の子』

ハリポタ映画のスタントで半身不随になった人の話。障害が進行中なのがつらい。心身共に支える介助者として勤めてるのが事故以前からの友人っていうのが1番の驚き。

映画『マイ・エレメント』

様々なエレメント(元素)が暮らす街を舞台にしたアニメーション。ピクサー映画ってあまり好みじゃなくて期待してなかったんだけどとても良かった。こんなに綺麗で充実してるならもっと観るべきかな。雲みたいなキャラがあまりにも可愛い。

ドキュメンタリー『マイ・エレメントが起こす奇跡の化学反応』

韓国系アメリカ人の監督の生い立ちから語られるマイ・エレメントの制作秘話。なるほど確かにあれは移民の話だったねと気付かされる。

映画『アスファルト

古アパートの住人たちの、孤独から始まる出会いの話。単調だし静かだけど面白い。フランス映画は化粧っ気のない人を映すのが上手いよな。そして私はやっぱりイザベル・ユペール様が好きだ。他のもどんどん観たい。隣人の青年くんがとてつもなく美しくて眼福(調べたら監督の息子だった)。唐突に宇宙飛行士が入ってくるのが笑える。

ドラマ『侵入者たちの晩餐』

3人の平凡な女たちが企てた犯罪計画を発端に、二転三転のドタバタ劇へと展開するコメディ。脚本がバカリズム氏とのことで評判が良かったから観てみたが…ちょっと期待しすぎたかな。キャスティングも良いし面白いけどね。バカリさんの脚本は『かもしれない女優たち』がいちばん面白いよ。

ドラマ『賢者の愛』

あらすじ割愛、ずっと地獄。どうしてこんな酷い話を書いたんですか山田詠美さん。感想をちょっと調べたら「切ない」って書いてる人がいたけど、そんなことより醜悪さが勝る。ドラマとしてはまぁ面白いし、印象には残る(忘れたいくらい)。それにしても地獄。高岡早紀が凄い。

映画『レット・ゼム・オール・トーク

どことなく気まずい旧友たちとのクルーズ旅行、長くて短い数日間のヒューマンドラマ。ほとんど何も起きないしだいぶ気まずいけどつまんないってことでもない不思議な映画。台詞の7割がアドリブだそうで…そのおかげで居心地の悪さがリアルなのかな。
そもそも主人公が小説家ってのが良い。冒頭のモノローグにある「言葉で表現できない場所へ導いてくれる言葉」って言い回しが好きだった。
なんでもいいからメリル・ストリープ様をと思って選んだ1本だったけど、いきなりジェンマ・チャンも出てきて得した気分。豪華客船の画が美しくて楽しいなと思ったら監督はオーシャンズシリーズの人だった。なるほど。

ドラマ『AND JUST LIKE THAT... シーズン1』

ずっと観たかったSATCのリブート版。前半が悲しすぎて泣いちゃった。サマンサが疎遠になってるのがすごく残念だけど実体験として“分かる”ので文句はない。

ドラマ『AND JUST LIKE THAT... シーズン2』

第6話がいちばん好き。NYの吹雪でぶわっと広がるキャリーのコートが可愛い。リブート版からの新キャラ、リサがカッコ良すぎて推しになった。最後になんだかんだでサマンサが出てくれて嬉しい。しかしこのシリーズに言うのも変だけど全体的にセックス至上主義すぎやしないか。アセクシャルが存在しない世界。

ドラマ『AND JUST LIKE THAT... / ザ・ドキュメンタリー』

上記シリーズのメイキング。キャリーのコーデを決めるフィッティングと、クローゼットを作っていくシーンが印象的。ファッション愛好家って宇宙人みたいで訳が分からないけど、見てる分には面白い。サラ・ジェシカ・パーカーのお眼鏡にかなうような衣装をかき集めてくるスタッフ、凄いわ。
ウケたのはサラのお気に入りの帽子を「それいらんわ(意訳)」と却下した監督と、あからさまにご機嫌斜めになったサラがちょっと揉めてるような場面。ファッション音痴な私からすればその帽子がトゥーマッチかどうかさっぱり分からんしどうでもいいのだが、彼らは“マジ”なのでちょっと可笑しかった。でもまぁこだわりは大事よね。あの現場で監督と女優が対等に意見をぶつけ合うことは日本ではあまりできなさそう。知らんけど。

ドキュメンタリー『Disney100 センチュリー・オブ・ドリームス』

アニメ、パーク、専門チャンネル、クルーズ、マーベル…ディズニーブランドの凄さがギチギチに詰まったドキュメント。D社が超巨大企業だって知ってても改めて驚かされる。アメリカには勝てん。パークの話題で東京が写真しか出てこなくて、アジアからは中国の紹介がメインだったのが悲しかった。本国以外で初のパークなのに…。どんどん国力が下がっててつらい。セレブレーションの番組なのにこんな悲しい感想でごめんねウォルト。

映画『ザ・メニュー』

超高級レストランが舞台のスリラー。うーん期待外れ。自称“グルメ”な人を皮肉ってる点と、女だけでテーブルを囲うシーンがあるのは◎。

ラジオ『ヤーレンズオールナイトニッポン0(ZERO)』

ずーーっと適当に喋ってるのが楽しかった。いきなりジャスティン・ティンバーレイクから始まるのも郁恵ちゃんの曲を2回流すのも意味わからんすぎて愉快。レギュラーになってほしい〜!

映画『キングスマン

英国紳士のスパイムービー。特に終盤はむちゃくちゃで笑っちゃうけどカッコよかった。イギリスは建物が美しくて良いな。絶対最後にコリン・ファースがカムバックするでしょと思って観てたのにそのまま終わってしまって残念。世界征服を企むサミュエル・L・ジャクソンが主要都市の名前を言うところ、ソウルじゃなくてトーキョーって言ってほしかったよ(そんなとこばかり気にするの良くないけど)。

映画『キングスマン:ゴールデン・サークル』

上記の続編、なんだかんだでコリン・ファースが優勝ムービー。大量のFワードとエルトン・ジョン、人間ミンチが記憶に焼きつく。マーリンの退場がベタすぎる流れだったけど演出がカッコよかったから許す。

映画『キングスマン:ファースト・エージェント』

上記2本の前日譚。図らずも『ザ・メニュー』に続いて今月2本目のレイフ・ファインズ。アクションのイメージがなかったのでバチバチに戦闘しててびっくり。中ボス、ラスプーチンがクセつよなのはいいけど脚を治すシーンが謎&キモすぎるのと戦い方がバカっぽすぎて苦笑い。戦闘中にバレエジャンプすな。

映画『レッド・スパロー

ロシア人スパイの話なのに全然ロシア語が聞こえてこないアメリカ映画。とんでもない悪党国家に描かれてるけど、こういうのってロシア人はどう思ってるんだろう。いろいろ残酷で完全に今の私が観るべきじゃなかったなと後悔。でもまぁ結末で「へぇ〜」ってなるくらいの展開はあったからいいか。

映画『ジョーンについて』

ある女性の半生の物語。嘘だって記憶の上では真実になり得るし、自分を癒すことも護ることもある、みたいな。全体的に“映画好き向け映画”という感じだけど、ラストはズンとくる。金髪姿のイザベル・ユペール様がちょっと新鮮。間抜けな空手道場や日本人間男、春画の再現(!?)、頓珍漢な“ゲイシャ”メイクとかが出てくるのはちょっとどうなんって感じ(中韓じゃなくて日本を出してよって思ってたけどこういうことじゃないのよ…)。

ドラマ『ロキ シーズン1 / シーズン2』

マーベルシリーズのヴィラン、ロキが主人公のドラマ。マルチバースがどうのという以前に、時間変異取締局っていう舞台そのものが難解。時間軸がぐにゃぐにゃしてるのでいちいち辻褄合わせて考えちゃう自分にはあまり向いてなかったのかな。それでも最後まで観たけど。しかしロキってホントに人気者だよね〜、私はソー推しだよ。

映画『メリー・ポピンズ

言わずと知れた名作、母方の祖母が1番好きだと言っていた映画。私が4歳か5歳の頃に亡くなってしまって、「いつか一緒に観ようね」と言ってくれた微かな記憶だけ残ったまま、なんとなく気後れして今までずっと観ることができなかった。ディズニープラスを解約する前に駆け込み鑑賞。
可愛くて楽しいところが祖母にぴったりで、1番好きだと言っていた理由がよくわかった。彼女のことはずっと「かわいいばぁば」と呼んでいたし、確かにメリー・ポピンズみたいな人だった。数少ない思い出が蘇ってきて、初見なのに楽しいシーンで涙が出る。本当に可愛い人だった。
今日も変わらず母親のことを憎んでいるけど、祖母は全ての事件より20年以上も前に亡くなったので思い出だけ切り離しておけているのは幸運かもしれない。生きていたら同じように憎んでいた可能性もあるし、何より心の底から悲しませただろう。そんなことまで想像してしまうことがまた悲しい。私もかわいいばぁばと同じようにこの映画を大切に思いたいけど、ボロボロ泣くことがしんどいし当分観ることはないだろうな。

主演のジュリー・アンドリュースといえば私の中では『プリティ・プリンセス』のQueenというイメージ。特に『プリティ・プリンセス2』はあらゆる映画の中で1番好きな作品で、少なく見積もっても50回以上は観てる。ある意味このシリーズは祖母と孫娘の話でもあるんだけど、それも何かの因果かなと思うなど。

映画『ウォルト・ディズニーの約束

メリー・ポピンズ』の原作者P・L・トラヴァースの映画化までの葛藤と、原作に秘められた幼少期の思い出を振り返るお話。めちゃくちゃ良い映画だった…8回くらい泣いちゃった。描かれてるのはつらくて悲しい人生だけど、最後には赦しや報われがちゃんとあって、でもディズニー映画らしいお祭りみたいなハッピーエンドということでもなく解釈の余地を残して比較的静かに終わるところが良い。画が綺麗だしキャストも全員良い。
完全にトラヴァースの人生と心情が主題なので、タイトルに入れるべきはウォルトの名前じゃないのでは…と思ったら英題は『SAVING MR. BANKS』だそうで。ちょっとネタバレ気味だけど伝記映画だしこっちのが100倍良い。邦題なんとかして。

蛇足①、映画の『メリー・ポピンズ』は子供たちの母親がフェミニストで活動家なことに驚いたし凄く良いなと思ったんだけど、原作では全くそういうキャラではなかったようで。ディズニーわりとやるじゃん。

蛇足②、巷で原作者とメディアの関係について問題提起されてるタイミングで観たので、ちょっと考えさせられた。ウォルトのアプローチは果たして適切だったのだろうか。トラヴァースはあの映画を観て本当のところどう思ったんだろう。そしてこの伝記映画のことはどう思うんだろう。

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』

公開時も興味あったけどオリジナルを観てからにしようととっておいた続編。主演がエミリー・ブラント、大人になったマイケルが007シリーズのQ、悪役がコリン・ファースメリー・ポピンズの従姉妹がメリル・ストリープって豪華キャストすぎる(メリルの出し方は取ってつけた感があるが…)。
想像以上に“続編”で、同じキャラも出てくるしオマージュてんこ盛りなのでちゃんと順番通りに観てよかった。映画自体はまぁまぁだけどエミリー・ブラント大好きなので彼女の歌が聴けただけでも満足。衣装が可愛いし。でも1曲くらいはオリジナルを超えるキャッチーな劇中歌があれば良かったな。

映画『哀れなるものたち』

まぎれもなく傑作。自分の子の脳を移植された女性・ベラが、世界を知り、人間を知り、自分を知るまでの大冒険。女の人生に起こり得るほとんど(は言い過ぎ?)の出来事が詰まってる。ベラを支配しようとする典型的な男たちを蹴散らしていく様が痛快。どうやったらあんなプロットを思いつくんだ?と思ったら原作があるらしく、そちらも今年中に読みたい。
演出、美術、衣装、音楽、全て素晴らしくて挙げたらキリがないが、モノクロから始まる色の使い方が主人公の成長とリンクしてるのは天才的だった。息を殺して見つめたくなるエンドロールまで、完璧な美しさ。

エマ・ストーンの凄さは言わずもがなというか、今後何十年もこれが代表作と言われるようになるのではというくらいの名演、怪演。しかし驚かされたのはマーク・ラファロよ。冴えないおじさん的なイメージしかなかったけど、今回はめちゃくちゃ色男に見えて本当にびっくり。転落っぷりも最高。
何度も反芻して放心。ちゃんと映画館に行って良かったし、できればもう一度観に行きたい。


ということで1月は映画14本、ドラマ6本、その他4本だった。だいぶ多いな。 地上波の連ドラで観てるのは『パティスリーMON』と『おっさんずラブ』くらい。最後まで行ったら感想書こうかな。今年は大河も興味があるんだけど、1話だけ観て止まってる。毎週1話ずつ観るっていうのがなかなかできない性分で…。結論を急いでしまうとこ、改めたいんだけどなぁ。

1月に聴いてた曲

『哀れなるものたち』はサントラもいい。音数が少ないのにめちゃくちゃ"映画"。あと話題だったZAZEN BOYSの新譜がホントにかっこよくて気に入った。やたら聴きやすいし。