カップいっぱいのグリーンティー

ジャニーズWESTと神山智洋くん、ときどき日常話のブログ

私、初めての彼氏と結婚するよ<婚約するまで編>

前回の<カップルになるまで編>を書いてから、半年以上が経ってしまった(放置しすぎ…)。すぐにこの<婚約するまで編>を書き始めていたものの、なんだかんだでいろいろあって、タイトルの『私、初めての彼氏と結婚するよ』宣言すら幻になりそうな今日この頃だ。

とはいえせっかく書いたテキストを捨てちゃうのも勿体ないので、お付き合いが始まってから婚約をするまでの1年半くらいの話を完成させておく。2019年~2020年夏にかけての出来事、コロナ前ってこともあって凄い懐かしく感じるわ。これはこれで紆余曲折。
結婚するよ宣言が幻になりかけてる件については、また次の機会に書くので今回は出てきません。次回予告を冒頭に書くスタイル、新しくない?

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※このエントリから彼氏の呼称を「てらちゃん」とします。

さて、お互いの気持ちを確認してお付き合いが始まったものの、生まれてから1度もまともに交際をしたことがない私は、そもそも《カップル》たる男女がどんなコミュニケーションをとりながら関係性を深めていくのかさっぱり分からない。毎日「好きだよ」とかメッセージを送り合うのも性に合わないし、ライブも仕事も生活もあって忙しいし、そもそもそこまで猛烈に燃え上がっているわけじゃないので初めての彼氏ができても特に環境が激変するわけではなかった。

ただ、自尊感情がぐんと上がったことは自覚できた。誰に言うわけでもないけど、「私には彼氏がいるんだ」と思うと無敵マインドが手に入る。クライアントから粗暴な扱いをうけても、私より100倍美しいOLさんの中に紛れて惨めな気持ちになっても、暴飲暴食してしまっても、「でも彼氏いるもん」と思うとメンタルが復活する。もともと落ち込みやすいところがあり、しかも一旦気分が落ちると這い上がってくるまでに相当な時間がかかってしまう性分の私にとって、てらちゃんの存在はヘルシーな回復薬になった。自分のことを「好き」だと言ってくれる存在、尊い

LINEのやりとりは少し親密になったけど、だいたい2週間に1度くらいのペースで食事に行くだけのお付き合い。そろそろお出掛けでもしようということで、2月のバレンタインが近い週末に泊りがけでドライブに行くことになった。

ところがデート前日。どうせ当たらんやろと投げやりな気持ちで申し込んでいたライブ『WESTV!』の制作解放席チケットに当選(奇跡!!)。しかし会場は大阪なので、初めてのドライブデートを丸ごとキャンセルしなければならない。さすがに悩んだものの、オタクの本能を裏切れるはずもなく、恐る恐る連絡。するとてらちゃんは怒るどころか「当たったのすごいじゃん!」と一緒になって喜んでくれたうえに、「俺も明日、大阪まで追いかけていくから、日曜に向こうでデートするのはどう?」と言ってくれた。ホスピタリティの塊かよ。

翌日、てらちゃんは昼公演のライブが終わる時間にあわせて本当に大阪まで来てくれて、大阪の歓楽街で一緒においしいお酒を飲み、次の日には海遊館へ連れて行ってくれた。私が台無しにしかけたデートを、粋な思い出に昇華してくれたのだ。帰りの新幹線で「楽しかったねぇ」とニコニコしながら手を繋いでいるとき、これが《愛しい》って感情なのかも、となんとなく分かったような気がした。

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彼氏をほっぽり出して写真を撮るのに夢中

翌週、てらちゃんの転勤先が決まった。地方ではあるけれど関東圏だし、電車でも車でも2時間くらいで都心にアクセスできる場所だ。超遠距離にならずに済んで本当によかった。

2019年3月。 東京生まれのくせに東京の主要スポットをぜんぜん知らないてらちゃんが、東京タワー好きの私のために一生懸命検索してリッツカールトンのレストランをおさえてくれた。六本木ミッドタウンのおしゃれさとお料理の美味しさにいちいち感動しながら、もうすぐ始まる中距離恋愛のことを想ったり。そのままノリで東京タワーの足元まで行って、東京すげぇ~って言ってみたり。彼が引っ越していくまでの時間はあっという間で、特段センチメンタルになるような暇もなく、忙しい毎日のなかで流れるように新年度へと移っていった。

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六本木リッツカールトンにて。東京タワーの可愛さよ

バタバタと地方勤務に移ったてらちゃんだったが、その後も飲み会やら仕事やらで2週に一度は東京に来ていたので、転勤前となんら変わらない頻度で会うことができた。会えない時間がどうのこうのと考えていたことも杞憂に終わり、ひと安心。
(※あまりベタベタしすぎず、ちょうどいい距離感でカップル初期の時間を過ごせたことは、その後にも続く良好な関係づくりにおいてとても良いことだったかもしれない)

初春のお花見in中目黒、平成~令和の元号跨ぎ御殿場ドライブ、ぽかぽか陽気の横浜散歩などなど。季節をめいっぱい楽しみつつ、初めて味わう《カップルっぽい》休日の連続を満喫しまくる。これがリア充というやつなのか…としみじみ思うのは、私がこれまでずっと一人だった証拠か。

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中目黒のお花見。桜よりもこの提灯を撮りたくて行った

6月。尊敬していた上司が取締役からのセクハラや嫉妬などを受けて退職に追い込まれ、それに納得できなかった私もブチ切れて会社を辞めた。突然の無職。てらちゃんには事後報告になってしまったけど、「大変だったね」と寄り添ってくれて救われた。この人はいつだって私の選択を認めてくれる。懐が深い。
(※ちなみに事が起こってから辞めるまでは1週間もかからなかった。超大手で名前も知れた企業だけど、そういうの関係なく自分の感情に従ってさっさと辞められる自分は結構潔いなと感心する。直感、大事。)

転職エージェントに登録して職探しをしつつも、これからどうすべきか、私はかなり迷っていた。というのも、このとき既に私たちの間で《結婚》を意識するようになっていたからだ。お互いの結婚観について話し合うことも多かったし、譲れること・譲れないことについても自然と共有していた。そしてその条件を一致させることが結構難しそうだ、ということにも気づいていた。

てらちゃんの希望は、①まりもちゃんには自分の好きな仕事をしてほしい(生活のために嫌な仕事をさせるくらいなら、そのぶん自分が頑張りたい)、②夫婦になったら同居したい、という2つ。
私の希望は、①好きな業界・職種で働きたい②できるだけ都心に近い場所で暮らしたい、という2つ。

①については意見が一致しているものの、彼が地方に転勤してしまった以上②を両方叶えることは物理的に難しい。さらに、私がやりたい仕事を続けるには東京近郊に住む必要があり、そうすると彼の「同居したい」という希望が通らなくなってしまう。要約すると、ふたりの希望を叶えるのは(てらちゃんが仕事を辞めて東京勤務の会社に転職しない限り)現状では不可能ということだ。悩んでもしょうがないのだけど悩むことしかできず、モヤモヤしているうちに夏がきた。

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無職期間中に行った野球観戦。彼の友達に「彼女」として紹介されて嬉しかった

8月の初め、「話がある」と私を呼び出したてらちゃんはそんなモヤモヤを察していたようだった。
「同居の件はすぐに叶えられなくてもいい。まりもちゃんが仕事を大切にしてることは分かってるし、僕も何よりそれを尊重したいから、僕に合わせてキャリアを諦めることはしないで」と言ってくれた。さらに「このままお互いにとって良い状態で付き合っていけたら結婚したいと思ってる。たぶん1年半以内にプロポーズする」とも。優しさと誠実さが身に染みた。こんなに真っ当な男性が現世にも存在しているとは…奇跡……。

目指すべきゴールが明確になったので、私は本腰を入れて転職活動を始め、てらちゃんとのお付き合いも清々しく楽しめる日々が戻った。11月には文一くんの主演舞台『50Shades!』を最前列で一緒に観て、舞台観劇初体験のてらちゃんが文一くんにイジられまくるのをゲラゲラ笑ったり(50Shadesは舞台の枠を超えた傑作だ)、紅葉真っ盛りのドライブデートでジャニーズWESTの曲を教え込んだりと愉快に過ごした。

12月、誰かの”彼女”として迎える初めての誕生日。美味しい魚とてらちゃんに教わった日本酒をちびちび頂き、ふんわり気分になったところでサプライズの洗礼をうけた。まぶしいイルミネーションのみならず大量のシャボン玉が舞う中で素敵な花束を貰い、涙が止まらなくなる私。こんなに恵まれていていいのかと恐れ多くなるほどだったのに、次の日には1年ぶりのディズニーシーにも連れて行ってもらい、興奮と感動と幸せの連続にくらくらするのだった。

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スモーク入りのシャボン玉がライブ演出みたいで大興奮

年末、エンターテイメント系の会社に転職が決まり、キャリアアップに成功。2020年が始まると同時に新しい職場でぐいぐい働き始め、やっと慣れたかな…というところでコロナ禍がやってきた。リモートワークに切り替わって仕事がやりにくくなったうえ、準備してきたライブや舞台は中止。先の見通しもつかず宙に浮いたままの案件が増えていき、なんだかんだあって…夏前には退職ということになってしまった。無職、ふたたび。

こだわって探した職もあっというまに手放すことになってしまい、自粛の波も押し寄せて、唯一の生きがいであるWESTのライブも中止で、人生がドブ色になったような気持ちだった。メンタルの不調から長らく抑えられていた精神疾患もぶり返してしまい、てらちゃんの家でも真夜中に泣きわめき散らすまでになってしまった。わんわん泣きつづけて絶望的なことばかり言う私。そんなとんでもない状態でも、てらちゃんは何時間も寄り添ってくれていた。そしてなんと「結婚しよう」と言ったのだ。

「わざわざこんな厄介な人間と結婚するのは、てらちゃんに何のメリットもないよ!!よくないよ!!」とギャン泣きしながら喚く私に、それでもてらちゃんは「まりもちゃんと結婚したい」と言った。
感情がぐちゃぐちゃだったから、そのあとどうやって気を持ち直したのかあまり覚えてないけど(とにかく一晩泣き続けた)、私はその提案を受け入れた。

私たちは次の日からさっそく、結婚というミッションに向けて動き出すことになったのだ。

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これで<婚約するまで編>はおしまい。長い長い回顧録、次はいつ脱稿できるのでしょうかねぇ(早めに書きたい気持ちはある)。